大学祭企画「素数大富豪で遊ぼう!」展示物

第61回北大祭の中の楡陵祭で行われた「素数大富豪で遊ぼう!」という企画の、展示物の一部を作成しました。

素数大富豪で遊んだことのない人に興味を持ってもらうために工夫したものもあるので、同じようなイベントを企画する方に真似して成長させていってもらえたらいいなと思いながらご紹介します。


*外装(教室の外)

企画タイトル+素数イラスト(数字付き)を用意しました。「素数大富豪」にしっかりふりがなをふっているのがこだわりです。声に出して読み上げてもらいやすくなった…かな?殺風景にならないよう、いらすとやのイラストに数字をつけたものも作りました。

アーチ型に並べたのと実際のトランプを散らして貼ったのは他のスタッフ達のセンスです。華やかになって良かった!

これも廊下に貼った、素数大富豪の紹介です。「ごく簡単に素数大富豪を紹介するポスターを」という要望を受けて作りました。

最初は素数大富豪がどんなゲームかを説明した方がいいのかなとか考えたんですが、最終的には素数大富豪にどんな魅力があるのかを示し「とりあえずやってみたい」と思ってもらえることを目指して、素数大富豪の面白さを言葉にしてみました。


*素数大富豪のルール紹介

素数大富豪がどんなゲームなのかを7枚のポスターで説明しました。内容は、カレーパンドラのトイレに貼らせてもらったものとほぼ同じです。詳しすぎず難しすぎず、我ながらいい具合にできたなと思っております。

当初は入口近くに立ち止まって読んでもらうようなイメージで作っていたんですが、「読みながら自然と奥に進ませる」という企画者の計略により横一列に並べられ、そしてその狙いは見事に大当たりでした。進みながらでも読みたいと思ってもらえるポスターになってたなら嬉しいな。


*素数とは

「そもそも素数がわからない、という人向けに素数を説明するような展示も欲しいですけど、何かないですかね…」という企画リーダーのコメントを見て思いついた内容でババーッと作ったポスター9枚。構想から完成まで半日弱でした(→仕事が早い!と褒めてもらえて有頂天でした)が、熱い想いを込めて作ったものなので、以下、長々と語ります。笑

まず「素数大富豪で遊ぶためには素数を知らなければいけない」というのはただの思い込みであって、本当に求められる能力は厳密に言えば「素数である数とそうでない数が存在することを認められる」ということに限ると私は思っています。…が、やっぱり素数と言われたら「それって何なの?」と思ってしまうのが人間(そしてそこが素数大富豪の面白さのひとつに繋がってもいるので否定はしない)。そんな人間達に、素数というものを紹介しつつ、別に覚えてなくても大丈夫なんだよ〜というメッセージを伝えたいと考えながら作りました。

ポスターでは「素数ってなに?」という疑問に対して、4つの答えを提示します。その答えとは「1とその数自身以外でわりきれない数」「素数判定アプリに入力したときに素数だと判定される数」「素数表に載っている数」「素数大富豪で出せる数」の4つです。

1つ目は、知ってのとおり、素数の定義そのままです。「5は素数、6は素数ではない」という例を並べて説明します。数式が苦手な人向けに、同じ内容を飴でしている説明も並べてみました。

そして残り3つの答えは、素数大富豪を前提とした回答になっています。素数は、素数判定アプリで簡単に判定することができます。また、素数表を使うことでも確認できます。最終的には「素数大富豪で出してみて出せれば素数」という暴論にたどり着きます。

さらに最後には、素数クイズがあります。ここまでに出てきた数や見たことのある数について、素数か素数でないかを考えて当ててもらいます。グループで来場した方には全員答えてもらった方が盛り上がります。簡単にわかるものから勘で当てるべきレベルのものまで含んでいるのもポイントで、計算にあまり強くない人でも運試しのような気持ちで臨んでもらえたり、答え方を見ればなんとなくの数学レベルがわかるようになっています(3の倍数や5の倍数の判定など)。

前述のとおり、素数大富豪をするにあたっては「この世には素数と素数でない数がある」ということだけ認識してもらえれば十分です。「素数がわからないから素数大富豪はやらない」というのはとてももったいないことです。締めくくり(おまけ)の1枚では「素数と出会う」ことにも言及しました。この一連のポスターを見たら「素数ってものがあることはなんとなくわかったし、とりあえず素数大富豪をやってみたらいいのかな?」と思ってもらえるのではないかと考えています。

…で、実際に当日はどうだったかというと、制作者が言うのもアレですがかなり良い仕事をしていたと思います。3日間で何度もこのポスターの前に立って説明しましたが、だいぶ話しやすかったです。また、スタッフがつかなくてもこのポスターを読んで素数クイズを楽しんでくれる姿は見られましたし、体験ブースが混雑して席がないときもほどよくお客さんを満足させてくれていました。素数クイズをめくり形式にしたのも、適度に好奇心をそそって良かったようで、当初は「素数がわからない一部の人向け」という位置付けだったはずが、結果的には子供から大人まで幅広く楽しんでもらえるコーナーになっていたと思います。


*素数イラスト

「どうしても暗く殺風景になりそうだから、明るくポップにできる装飾が欲しい」と言われて考えたのは、いらすとやのイラストを大きく印刷して貼るというものでした。もちろん、全部素数です。

今回使ったのは「(29)」「にんにく(229)」「バナナ(877)」「バク(89)」「クロサイ(9631)」「号泣(59)or泣く(79)」「ババロア(886A)」です。

加えて、自作のかわいいコックさん(593)と、googleマップからキューバの地図(首都ハバナ(887)が素数、キューバハバナ(98887)も素数)も貼りました。

参加スタッフの話によると、ゲーム中にヒントを出したいときや話題が尽きたときにもクイズのような形で活躍していたようです。いらすとやさんに全面的に感謝。


*あなたにオススメの素数大富豪の楽しみ方判定

チャート自体は以前に公開したものと同じ内容ですが、北大祭用にちょっと豪華にしてみました。


*facebookイベントのトップ画像

宣伝のために立てたfacebookのイベントページ用に作成したバナーです。ほとんど日の目を見ていない気もしますが、短時間で作ったわりには可愛く楽しげにできたので、かなりお気に入りです。イチオシは、上部のモビール風のマーク達。よく見るとPも含めて13個あるんですよ、可愛くないですか?

あと、これを作りながら2019679が素数であることを発見したりもしました。楽しかった。



以上、北大祭のために作成したポスター類のご紹介でした。

なお、ここでご紹介したポスター類についてはPDFデータ等を提供可能なものもありますので、素数大富豪の紹介イベント等を開催する方はお気軽にお問い合わせください。

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